本(小説)と私 その3

アイデクス

2014年09月30日 14:19

30歳頃に読んだ長編歴史小説を再読しています。流れの所々は覚えておりますが、全く新たな小説を読んでいる感じです。文章から受ける事柄の取り方が人生経験を経て大きく変化しているからであろう。登場人物の会話や思考の中に、相手にやり込められまいとする慎重さと駆け引きが赤裸々に浮き出てくることを理解できるので楽しくもあり、今も昔も人の世は同じであることを思わされる。知恵と堪忍と思いやりは痛切に心に響いてくる。今も昔もダメな人間のパターンは男女共に同じであり、全てが思慮不足で我儘になることから破滅して行く。相手を思い、思慮深い子供を育てるにはどうすれ良いのか?誰が導けば良いのか?この問題については、現代は難しい時代に入っているように思える。