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太平洋戦争と犠牲は過去の出来事として処理され、被災者は時の経過による悲しみの中で耐えてきた。被災者の寿命が尽きればすべてが過去となり、忘れられて行くでしょう。ヨーロッパの列強国が利権を求めアフリカ、アメリカ、豪州、アジアと植民地化した歴史がありました。ロシアも南下政策をとっておりました。日本は徳川時代末期から列強国の植民地化を憂慮して必死で欧米諸国に追いつこうと頑張ったと思います。結果として日本は欧米諸国及びロシアにとって目障りなに成っていったのでしょう。当時の中国と朝鮮半島を日本が統治しなければ我が身が危なかったと言われることも耳にしますが、全てが歴史の流れの中の過去の出来事であり個々の責任を追及するものでは無いことが世界の通説になっているのかも知れません。  

この季節になると事務所の階段付近にコウモリの糞が落ちています。巣がある様子は無いのですが、外壁に石張がしてあるので凹凸に餌があるのかもしれません。なぜ、蝙蝠が来るのかは全く分かりません。１０年ほど続いていると思いますが、最初のころは糞を片付けることが腹立たしく思い、どうしたら来なくなるかと思案しました。鳥獣保護の目的になっている為に、危害は加えられません。夜間だけ明るくしたのですが、近所迷惑だと思って辞めました。ところが、最近は箒で糞を掃くことに腹が立たなくなりました。齢を重ね、話が通じない相手に立腹しなくなったようです。人に対しても同様ですが・・・私の気力が落ちたのかも知れません。  

先頃、日米戦争の海軍特攻隊員を描いたテレビドラマを見ました。原作者の調査内容が事実であったとすると当時の日本軍の指揮に絶句します。人の命を軽視してまで戦争に勝利しなければならない背景には何であったのでしょうか？正常な判断の命令指示とは思えないことがあったとすれば驚愕を感じます。又、ドラマを見て泣けました。
私の親や学校の先生方は戦前戦中の教育を受けた方でした。しかし、日本は何故、戦争をしなければ成らなかったのかということを語ってくれた方は誰もいませんでした。
なぜ、皆がこれに触れないように生きてきたのか、調べたてみたいと思います。平和は、過去の誤りの根源を知ることから達成されると思っています。